圧縮 / 4 dimensional space
ここでは写真を次元の”圧縮装置”として捉え四次元空間の知覚を目指す。
私が考える写真の大きな特徴は写ってしまうこと、並べられることの二点。写ってしまうことはいわゆる写真の記録性と呼ばれる部分で非常に強い性質である。写したかった対象以外のものも写る、最終的には機械を介すため取捨選択のない変換が行われてしまう。仮に真っ白な背景の写真だとしても被写体が、ではなく空間として記録されているのではないだろうか。空間を画として記録する行為は三次元空間を二次元へと圧縮する行為に他ならず、これにより写真は並べることが可能となる。
三次元空間を生きる私たちは二次元でありながら三次元を内包する写真を並べみる。この行為は四次元空間の知覚と呼べるのではないか。